1~2時間程度で終わる、短編RPGだった。
短編RPG=システムしょぼい、という固定観念を持ってプレイし始めたんだけど、そんなことは全然無かった。むしろ、長編RPGでも、ここまで凝ってるのはあんまり無い気がする。
絵も秀麗だった。キャラ絵とかは、有料でも通用しそうな感じがした。
話は、BookManとかいう遺跡文書を探索する国家公務員の、アレスが、仲間3人を引き連れ、ある町を訪れたが、その町には異変が起きていた、というもの。遺跡文書を探すついでのような感じで、異変解決に乗り出すアレスたちの活躍を、プレイすることになる。
犯人は、誰だろう、とか考える間もなく、あの学者なる人物が怪しかったから、最後まで引っ張る必要があったかどうか定かではない。最初に、再誕生物語とか言ってたから、とても長い物語が始まるんじゃないだろうかと思っていたから、学者がラスボスだと分かって、オチが小さすぎる感じもした。
全体的な完成度が良いだけに、ストーリーの短さが、欠点になったと思う。せっかく凝ってるシステムも、あんな短いプレイ時間で、遊びつくせないだろう。どうしてだか分からないが、4人で戦えないのも疑問だった。なぜか、4人中、2人選択で戦わなくてはならない。これも、各キャラを使いこなせないという理由の一つだと思う。キャラも、魅力があるのに、ストーリーが短いから、活躍が少なくなり、「キャラの動機」というものが分からなかった。要するに、短編には、あわないゲームだったように思う。しかし、作者は、中・長編RPG製作に詰まったから、息抜きで短編を作ったらしいので、仕方がないのかもしれない。
「-after-」という、その後の話も、すでに公開しているらしいから、本編に満足した人はプレイするといいだろう。
作者サイト:【蒼×藍-アオアオ-】http://aoao.boy.jp/index.htm