1~2時間程度で終わる、短編RPGだった。
短編RPG=システムしょぼい、という固定観念を持ってプレイし始めたんだけど、そんなことは全然無かった。むしろ、長編RPGでも、ここまで凝ってるのはあんまり無い気がする。
絵も秀麗だった。キャラ絵とかは、有料でも通用しそうな感じがした。
話は、BookManとかいう遺跡文書を探索する国家公務員の、アレスが、仲間3人を引き連れ、ある町を訪れたが、その町には異変が起きていた、というもの。遺跡文書を探すついでのような感じで、異変解決に乗り出すアレスたちの活躍を、プレイすることになる。
犯人は、誰だろう、とか考える間もなく、あの学者なる人物が怪しかったから、最後まで引っ張る必要があったかどうか定かではない。最初に、再誕生物語とか言ってたから、とても長い物語が始まるんじゃないだろうかと思っていたから、学者がラスボスだと分かって、オチが小さすぎる感じもした。
全体的な完成度が良いだけに、ストーリーの短さが、欠点になったと思う。せっかく凝ってるシステムも、あんな短いプレイ時間で、遊びつくせないだろう。どうしてだか分からないが、4人で戦えないのも疑問だった。なぜか、4人中、2人選択で戦わなくてはならない。これも、各キャラを使いこなせないという理由の一つだと思う。キャラも、魅力があるのに、ストーリーが短いから、活躍が少なくなり、「キャラの動機」というものが分からなかった。要するに、短編には、あわないゲームだったように思う。しかし、作者は、中・長編RPG製作に詰まったから、息抜きで短編を作ったらしいので、仕方がないのかもしれない。
「-after-」という、その後の話も、すでに公開しているらしいから、本編に満足した人はプレイするといいだろう。
作者サイト:【蒼×藍-アオアオ-】http://aoao.boy.jp/index.htm
コンテストパーク第3弾の金賞受賞作品だ。
リィ氏の作品は、シュールな話と爽快なアクションで出来ているという印象が強い。
これまでの作品は、全て「あたり」だったので、凄く期待をしてプレイした。
結論、最高に面白い!
マリオブラザーズ3を思い出させるマップ。
鍵・回復アイテム・武器等をマップに配置して、それを収集することにより、喜びを感じるゼルダ的な展開。
そして、所構わず妄想を始める、佐藤君並みの精神の持っている主人公。
いやー、久しぶりに面白いフリーRPGに出会った気がする。アクションRPGだけどね。
バグとかが出まくるだろうと思ってたけど、そんなことも無かった。
最近の、シナリオ重視とかいいつつ電波的展開で、声がついたといっても棒読みで、プレイ時間が長いだけのような市販RPGに比べれば、このゲームのが断然に面白い。プレイヤーを楽しませるのが、上手いと思う。
この作者、これまでのゲーム製作時間は5000時間以上らしい。これも凄いな。一歩間違えば、司法試験合格者の勉強時間に…、ってそこまでは行かないか。まあ、最近はロースクールが主流だけどね。と、話がそれた。
作者の日記みたいなものを見たけれど、ゲーム作りっていうのは、やっぱり飽きとの戦いらしい。飽きというか、つらさというか。最初は作る面白さがあるみたいなんだけど、それがだんだんと義務化してきて、作る楽しさが無くなった時に、つらさだけが残るという最悪な状況になるようだ。それで、大半の者が、ゲーム製作を断念していく中で、作品を完成させ続けてきたこの作者の凄さというのは、改めて感じざるを得ない。
まあ、とにかく、明後日からの三連休は、これに決まりだ!
作者HP:【ツクラーの里】http://wwwi.netwave.or.jp/%7Esato-4/
TACKが作ったRPG。
総プレイ時間は10時間を越える大作だった。
この作者が作るゲームは、RPGなのに、ADVのような要素が多い。
見てるだけのイベントが半分以上を占めている。人によっては飽きるかもしれないと思った。
あと、ギャグがとてもつまらない…。テンポがいいのは、メリットだけど、あそこまでギャグが多いと、なんか冷めた目で見てしまう。でも、ギャグシーン以外のところとかは、プレイヤーを巻き込む凄さがあった。設定等に、某エロゲーのシナリオと類似している点があったが、そんなものは些細なものだ。
戦闘バランスはまあまあ。が、戦闘は単調になりがち。頭を使わなくても勝ててしまう。
ニトスとロウリィの関係とか、ニトスの過去とか、よく考えて作られているなーと思う。ハイブリッドがどういう存在なのか、今ひとつ理解できないところもあったが、別に理解できなくても良かった。
ロウリィがツンデレなのが良かったと思う。
Mの人はやってみるべし。
作者HP:【GAME CREATE】http://www1.odn.ne.jp/~cim95440/