映画化から逮捕まで、手広く話題になっていた漫画が、ついに、アニメ化。
しかし、俺は、原作を読んだことがない、未読者。
デスノートとかいって、どうせ、ノートが人を食べる話なんだろ?なんて、感じで、ナメテ見始めたんだけど、視聴後は、感心せざるを得なかった。
まず、作画が綺麗、というか、丁寧だ。大体、アニメ化される、ジャンプ作品なんて、糞みたいな絵になる、なんていうイメージを持っていたんだけど、そんなことは全然なかった。むしろ、「やっぱ、流行りって、凄い力を生むんだな」なんて思ってしまうほど、凄い作画だった。深夜アニメにもかかわらず、3クール放送、というのも、流行りの力だろう。
ノートに、殺したい相手を書き込むことによって、書き込んだ相手が死ぬ。そういった設定は、別に珍しくはない。が、正義のために、なんていう言葉を振りかざして、自分が「害」だと判断した人間を、次々と殺していく主人公がいることによって、この作品は、面白いのだと思う。死んで欲しい人間がいる、という人は多いだろうから、こういった作品がうけるのも、理解できる。
直接、人を殺す手段なんていうのは、色々とある。ナイフで腹を刺したり、毒を飲ませたり、車で轢いたり…。が、そういった手法では、警察に捕まる可能性もあるし、大量に人を殺すこともできないし、どこにいるかも分からない犯罪者を殺すことも出来ない。
そのような、心配は、デスノートを使用した場合、不要だ。ノートに書き込むことによって、間接的に殺す。直接的に殺そうとする時に起きる弊害を全て吹っ飛ばして、完璧な殺人ができる。だからこそ、この主人公は、次々に、犯罪者を殺したりしたのだろう。くだらない世界に幻滅したとしても、直接的な殺人行為をする人は、めったにいないのだから。
主人公は、正義だから、犯罪者を裁くと言った。では、一体、正義とは何だろうか。
何をもって正義とするかは、人の数だけ意見が違うと思う。しかし、主人公は、自分を正義とする。つまり、自分は、神であるのだから、正しいだと考えるのだ。
これは、大変怖い思想だと思うし、危ない思想なのだろう。現に、次回予告では、気に食わない奴を殺すみたいな、感じになってるし。自分に逆らう奴を悪とするのは怖いことだ。
とか何とか、色々と考えさせられて面白いな。俺の楽しみ方って、ずれてるのかも。