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ライトノベル・アニメ・フリーADV・フリーRPG等の感想を書いたり、撒き散らしたりする。基本的にネタバレで感想を書くのでご注意を。不定期更新です。
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本作は、『イリヤの空、UFOの夏』で有名な、秋山 瑞人が書いたライトノベルだ。
『ミナミノミナミ』の次巻がなかなか出ないので、辛抱たまらなくなって、過去の作品に手を出してしまった。
この作品は、一巻である「焔の章」と、二巻の「幽の章」で完結している。
まだ、焔の章しか読んでいないが、とりあえず、感想を書いてみる。
思わず、先へ先へと読んでしまうような本だった。とにかく、読み始めると、作品の雰囲気に呑まれてしまい、妄想の世界へ直行できるような感じ。想像力を働かすのが、楽しくて仕方がない。頭の中で映像化して楽しめた。
強くて格好いいけれど怒りっぽい焔、そんな焔に惚れてる楽、頭が固くない爺さんに、孤独な天才である幽。魅力的なキャラクターが一杯いる。
特に、俺が気に入ったのは、この爺さん。大集会のトップのくせに、宗教の信義を真では無いと言う。しかし、信義を真にすることによって、他の猫が妙な不安を抱かないようにしている。自分のしていることが、科学的には正しくないと分かっていながらも、社会的な現状に即した行動を取るって、爺さんカッコいいなぁ。って、これ、爺さんだけじゃなく、大集会の総意なのか。
焔も良いキャラしてる。途中とか、焔がべジータにしか思えなくなって、笑ってしまった。特に、楽に養って貰っているような描写が一番、笑った。戦いたいのに、戦ってもらえないところとか、「おいカカロット!俺と戦えっ!」って感じだよな。まあ、焔と違って、べジータの場合は、強さを見せ付けまくった後、負けるっていう、噛ませ犬的キャラなんだけども…。
楽は子供猫のくせに、やけにませてるし、と思えば無邪気なところもあって、思わずニヤケテしまう。憧れている相手のために、子供ながらに尽くす、というのが、俺の心を和やかにさせてくれた。
幽は、最初、なんて残酷な奴だろうと思っていたんだけど、それは、楽の夢の内容だった…。本当の幽は、天才で、自分の好奇心のために突き進んでいける奴なんだけど、それでも、孤独な猫に見えた。焔の寝床を、自分の隠れ家の近くにして、大集会を寄せ付けないようにするっていう、計算高いところとかは、嫌な奴に見えるけれど、寂しいから友達が欲しいという側面もあったのだろう。ああ、幽萌え。
あとがきにある内容が、多分、発想の元になったのかな。こういった、思想的なものは、色々と考えさせられるから、大好きだ。アレコレと考えられるというのは、それだけ余裕のあること、とか。俺も、ブログ更新したり、色々と悩んだりしてるけれど、これも、余裕があるってことで、余裕が無い人がいることで、こういった俺の生活が成り立っているんだな、と納得してしまった。ガリレオとイエズス会との、構図とかも、詳しくは知らなかったから、ガリレオが、早く生まれすぎた可哀想な天才だと考えるのは、正しくない、とかいった考えが知れて良かったと思う。
次巻は、ついに、激動のクライマックスなのかな?焔と幽が決着をつけたり、幽の計画が実行されたり、大集会が動き出したり、楽の恋の成就が…、色々と、期待が膨らむ。
早く、次巻を買いにいかねば。
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